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zoom RSS 背徳の夕暮れ

<<   作成日時 : 2017/04/29 22:30   >>

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 我が家の近くには昔からの商店街があり、その一角に、これまたレトロな「銭湯」がある。

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 商店街の通りから、ふと路地を覗くと、奥に営業しているのかどうか不明なほど商売っ気のない銭湯が佇んでいる。
 名前は「太平館」。

 ここは新居の下見に来た時から気付いていたが、私には縁のないまま一年が過ぎていた。

 何度か入りに行った黒猫の話では、
  「お湯が黒い」
  「汚くはないが、古い」
  「髪を乾かしたり休憩するスペースはない」
 とのこと。
 あまり惹かれる要素はない。

 でも・・・「お湯が黒い」って、気になる!

 妙に西日のきつい春の夕方、北海道帰りの疲れも抜けないし、「大きな湯船でさっぱりしたい!」と、意を決して行ってみた。

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 おお、開いてる。
 入口で履物をしまい(カギが木の札のやつ)、女湯の戸口を入ってから番台の女性に470円払う。
 中はテルマエ・ロマエに出てきたような、昭和レトロなアイテムが盛りだくさん。
 (他にもお客がいたので、もちろん写真は一枚もないよ〜)

 洗い場は背中合わせに二列、奥に湯船が三つ。
 一つはさら湯のジャグジー、残り二つが噂の「黒いお湯」。

 ホントに、黒い!
 色合いといい、濃さといい、まるでコーヒー。
 匂いは全く感じられず、なんとも不思議な感じ。

 二つある浴槽のうち、一つは深く、立って私の胸の下くらいまである。
 「すごく熱い」という噂だったが、この日はちょうどいい温度。
 

 奥の壁は男湯と一体で、駿河湾と富士山の絵。
 ナカジマさんという絵師のサイン・日付入りで、去年描いたばかりらしい。

 富士絵の下は、ポンペイの別荘にあるようなお魚のモザイク。

 そして洗い場の壁もモザイクだけど、こちらはなぜか白銀の山々と、湖と、ヨットと西洋のお城・・・アルプス?
 富士山とアルプス・・・銭湯とアルプス、何の関係が・・・???
 
 ♢  ♢  ♢

 このあたりは、「綱島温泉」といって、戦後すぐくらいは東京から人がやってくる、一大温泉街だったらしい。
 鉄道や道路の発達で熱海や箱根に客が流れてしまったらしいが、それでも昭和の終わりごろまで何件かの温泉宿があったとのこと。
 
 ♢  ♢  ♢

 白老の駅近くにも、真っ黒なお湯の温泉ホテルがあって、甥っ子たちと何度か入りに行った。
 あそこのお湯は少し「大地のにおい」がした。どんなって・・・なんだろう、土のような、泥炭のような、でも「臭い」とは違う、自然のにおい。
 ずいぶん前に取り壊されてしまったけど、泉源はどうしたんだろう?

 ♢  ♢  ♢

 陽の高いうちからお風呂に入り、ささっと家に帰って(ほんとに近い)、ビールをプシュッ。
 ああ〜、大人っていいわ〜、な土曜の夕暮れだった。




 

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