2007年スイス旅行記その2~ヘルシンキからチューリヒまで

ヘルシンキは気温23度、穏やかに晴れていた。狭いノンシェンゲンターミナル内での乗り継ぎなので、迷うこともない。乗り継ぎ便のゲートを確認すべくモニターを見るが、肝心のチューリヒ行きが出ていない。もっと遅い時間の便も表示されているので、不安になり案内カウンターに訊きに行く。係りのおばさんは、「あら、ないわねぇ。ちょっと待って、調べてみるから」と端末をしばらくパチパチやったあと、「大丈夫、その便はちゃんと飛ぶわ。一階の31番ゲートに行けばいいから」と道順も詳しく教えてくれた。「大丈夫よ」と何度も言っていたところを見ると、私はよほど心配顔をしていたに違いない。

31番ゲートは沖止めした飛行機にバスで行くためのゲートで、まるでバス会社の待合室のようにちんまりしていた。しかし、ここは両側あわせて四つの搭乗ゲートがあり、夕方の出国ラッシュなのかお盆の羽田並みの混雑である。おまけに椅子の数が少なく、座って待つこともできない。搭乗口にはジュネーブ行き、タリン行き、リガ行きなどと表示されているが、相変わらず案内モニターにはチューリヒの文字はなく、所在ないまま辺りをウロウロする。こんなとき一人旅の不安は最高潮である。もしも何かの都合で今日中にチューリヒに着けなかったら、予約してあるホテルはどうしたらいいんだ、とか、便が変更になったとして、英語とフィンランド語のアナウンスでちゃんと理解できるのか・・・とか、まあその場になれば何とかなることも次々に頭をかすめて冷や汗かき放題だ。

出発予定時刻の10分前になって、ようやくチューリヒ行きの表示が出る。出発は30分遅れ、ゲートも微妙に変わっていた(隣りだけど)。搭乗口に係員が出てきて遅れた理由らしきものを大声で話していたが、英語じゃなかったのでまったくわからなかった。取りあえず乗れそうだからいいや。

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飛行機は、しばらくぶりのタラップである。後ろのほうでは作業員がスーツケースをどんどん積み込んでいるが、あっ、そのカバン、私のでは。無事に荷物とチューリヒで会えそうだ。

一度動き出してからもまた「ちょっと点検する」というようなアナウンスがあって(この飛行機大丈夫なんだろうね?)、結局、チューリヒ行きAY863便は1時間遅れの17:30に動き出した。行程の半分くらいはバルト海の上で、やがてのっぺりした海岸線からドイツに入る。
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国際線なので、ちゃんと機内食がある。アルコールも出るが、入国審査のことを考えジュースにしておく。隣の席のマダムが注文したのは、シャンパンだった。スパークリングワインではなく、ちゃんとしたシャンパンだ。以前エールフランスに乗ったとき、エコノミーでもシャンパンがあって感動したが、ヨーロッパの航空会社では普通なのかもしれない。食事は軽食で大量のチキンサラダとパン。

ドイツ上空では、一度に何機もの飛行機がてんでばらばらの方向に飛んでいるのが見える。機体のロゴがわかりそうなくらい近くを飛んでいるものもあって、事故にならないのだろうかと不思議に思う。ドイツはエコロジー先進国と聞くが、こんなに飛行機がバンバン飛んでいたら、環境もへったくれもないじゃん?

2時間半くらい飛んで、チューリヒ、クローテン空港に到着。フィンランドとは時差が一時間あるので、ここでも時計を一時間戻す。この空港は広い。着いた所は果てのターミナルで、大きいターミナルまで地下鉄のような車両で移動する。

いよいよ入国審査。聞き取りが苦手な私にとっては、ふんばりどころである。女性一人だとあれこれ質問されるとは聞いていたが、本当にそうだった。何日いるか、目的は何だ、今日はどこに泊まるか、予約はしてあるか、どこに行くつもりか。次々に質問され焦るが、審査官の英語はとてもわかりやすく、何とか全部答えられる。しかし予定の全てを話すまで開放してくれないらしく、最初にどこ行って、つぎにそこ、それからあそこ、ウンウン、他の所は行かないのか?としつこい。「あとは、サンモリッツ」そう言うと、初めて彼は笑顔を見せて、「サンモリッツ!そうか、そりゃいい」といってスタンプをポンと押してくれた。サンモリッツに何か思い入れがあったのか、それともしどろもどろな東洋人をからかうのも飽きたのか・・・。彼の最後の言葉は「アリガト!」という日本語だった・・・。
ターンテーブルには荷物がちゃんとあった。どこも壊れてないし、汚れてもいない。

空港を出て、スイス国鉄の駅に向かう。歩いて5分もかかるかどうか、という近さである。駅の窓口で、スイスフレキシーパスにヴァリデイトしてもらう。こちらから言うまでもなく、「今日はどこに泊まるの?チューリヒ?じゃあパスは明日から使い始めるのよね、チューリヒまでの片道切符も今発券する?3分後にチューリヒ行きが来るから。そこのエスカレーター降りたらすぐホームよ」ととにかく親切。彼女の言うとおりにして、あっという間にチューリヒの中央駅に着いた。

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ホテルは駅からリマト川を渡ったすぐ目の前の「リマトホフ」。二つ星なので部屋にはまったく期待していなかったけど、新しくはないが水周りはキレイで、布団はふかふかだし、お湯も熱いのがたっぷり出た。

ところで、チューリヒはすごく暑かった!夜の8時くらいだというのに(6月なのでまだ十分明るい)、街行く人はほとんどが半袖短パンというような真夏のスタイル。昼間はおそらく30度近くあったのではないか。スイスは涼しいと勝手に思っていたので、薄手とはいえほとんど長袖しか持ってきていない。山のリゾート地へ行けばまあ大丈夫だろうと思うけど。

さすがに疲れた。日本時間は深夜3時。途中仮眠したとはいえ、家を出たのは朝6時、ほぼ丸一日活動していたことになる。明日も移動が多いので、早く寝なければ。

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