伊豆の旅 前編
こっちに来てから二度目の伊豆。
今回は電車でGo!
新横浜駅から新幹線で熱海まで。
新幹線、乗りたかったのよ~(乗り物好き)。
黒猫はフンパツしてグリーン車を取ってくれた。嬉しー!!
人生初の新幹線グリーン車

さすがに新幹線は早い。
最初は家々の立ち並ぶ丘陵地を走るけど、相模川を過ぎると視界が開ける。
東海道新幹線は、東北新幹線ほど側壁が高くないので、景色を見やすい。
小田原近くになると、富士山もこの大きさ。
私たちは小田原の次、熱海で下車。
新幹線改札を出て伊東線の普通列車に乗り換える。
車両はボックス席とロングシートが半々で、「海に背を向ける」席がない構造。
観光路線であるが、鈍行のため地元民もたくさん乗っている。
熱海から伊東までは、ごちゃごちゃした市街地を見下ろしながら、山の中腹をトンネル主体で通り抜ける。
伊東から先は民間の「伊豆急行線」となり、景色もリゾートっぽく変わってくる。
本日の第一目的地、伊豆高原駅到着。
振り返ると・・・
キャーッ
THE LOYAL EXPRESS(ザ ロイヤルエクスプレス)!
のののの乗りた~い!!
これは横浜と下田の間を走っている「高級」観光列車。
ツアーと片道乗車の2パターンがあり、ツアーは一人15万(一泊二日ね)、片道乗車が安い席で2万5千円。
これのほかに、「IZU CRAILE(伊豆クレイル)」 っていう女子向けの観光列車もあって、どっちか乗ってみたいけど、発売日に完売&高倍率、高価格ときては、庶民には高嶺の花なのであった。
伊豆高原駅から、路線バスに乗車。
関東近郊もこの辺りまで来ると、Suicaの類は使えなくなる。
終点、シャボテン公園下車。
でも私たちが行くのはこっち↓
一昨年の夏、豪雨で諦めた大室山。
リフトで一気に山頂へ。
大室山は、約四千年前に噴火した火山のスコリア丘。
スコリアというのは、軽石の友達のようなもので、噴火により噴出した多孔質・塊状のもののうち、暗い色のもの。
この辺りは「伊豆半島ジオパーク」のエリア内のため、各所に地質を説明した看板がある。
一昔前の観光地の説明図は、自称専門家の思い込みによる解説や、科学と神話の混同、設置者の知識不足による誤字脱字など読むに堪えないものが多かったが、時代は変わったものだ。
地質学的興味で大室山に来てみたが、登ってビックリ。
景色サイコー!
稜線からは、360度のパノラマが広がる。
標高580メートルでこんないい景色を見られるとは予想外だった。
火口を一周し、またリフトに乗って下山。
シャボテン公園には興味がないので(人々の動きから察するに、大室山よりシャボテン公園の方が人気ありそう)、駅に戻って先へ進む。
伊豆高原駅は、観光地らしく駅にお土産屋さんや食事処が併設されている。
寒かったので、とりあえずお蕎麦を食べて休憩。
駅にはこんな施設も。
伊豆半島ジオパークのビジターセンター。
電車の時間まで15分ほどあったので、さっと見学。
修善寺には「ジオリア」という施設があったけど、ここは伊豆東部火山群の展示がメイン。
親切な係員が解説してくれるが、「専門家」ではないけど「素人」でもない私たちは、どういうスタンスで接したらいいのかいつも迷う。
知ってるのにイチから説明してもらうのも相手に悪いし、かといって案内を断ると解説員しか知らない小ネタを聞き逃してしまうかもしれないし。
人見知りな私には、毎度疲れる儀式なのであった。
ホームに行くと、変わった色の電車が入って来た。
真っ黒・・・。
「黒船電車」だって!
中も面白い。
座席がオーシャンビュー。
山側は一人掛けシートが向かい合わせになっていて、グループでもカップルでも楽しめる。
これは鈍行扱いなので、追加料金もナシ。
楽しいじゃないか、伊豆急!
伊豆高原駅から先、電車はようやく海岸線に出る。
伊豆諸島は天気予報でしか縁がないけど、近いのね~。
電車は熱川(あたがわ)、稲取など、伊豆の有名温泉地を通り抜けていく。
あちこちで温泉の湯気がモックモク。
早く温泉入りたいな~。
でも、まだ今日はもう一か所観光するのだ。
河津桜で有名な、河津駅到着。
河津といえば、アレでしょう!
<つづく>
☆おまけ☆
こちらは黒船電車の別バージョン。
その名も「キンメ電車」。
窓下にキンメダイの絵があるだけでなく、シートもキンメ柄。
江戸城の石垣に使われた、「伊豆石」。
こんな石を江戸まで運んだなんて、昔の人の知恵と技はスゴイ。
伊豆高原駅横にある足湯。
足湯に入りながら海とロイヤルエクスプレスを眺められるという、テツの聖地(鉄泉じゃないけど)。