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<<   作成日時 : 2018/10/08 22:00   >>

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 総帆展帆(そうはんてんぱん)。

 読んで字のごとく、帆船の帆を全部広げること。

 みなとみらいに係留されている帆船日本丸で、今年最後の総帆展帆が行われるというので、見に行ってみた。

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  これは普段の状態。(写真は去年の夏撮影のもの)


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 号令と同時に、船員に扮したボランティアが、一斉にマストに付けられた網のネット(シュラウド)を登っていく。
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 腰に安全帯を付けてはいるけど、何しろ高いし下は丸見えだろうし、こちらがドキドキしちゃう。
 ちなみに足元、ロープ一本!

 作業にかかっているのは約100名ほどで、そのほとんどは一般公募のボランティア。
 18〜60歳の健康な男女で、片腕で10秒ぶら下がれるだけの体力があればいいらしい。
 船好きか体育会系の男性主体かと思いきや、今回の参加者のおよそ半分は女性であるとのこと。
 「帆船女子」・・・???


 各員が横棒(ヤード)に取りついたら、帆を縛ってあるひもを外していく。
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 船首の棒にある帆は、カーテンレールのようなものが付いている。

 ひもを外し終わったら全員甲板に降りる。
 その時の状態。
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 いよいよ帆を張る作業。
 号令とともに太いロープを引っ張ると、船首の帆が開く。
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 お次はマストの下から二番目の帆。
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 ちなみに帆を開くときの号令は、「わっしょい!」。
 甲板に、「わっしょい、わっしょい」の声が響き渡る。
 声だけ聴いていると神輿を担いでいるみたい。
 なんとも日本的〜。
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人力でひたすらロープを引っ張る


 次が衝撃。
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 下から三本目の横棒が、するすると上に上がっていく。
 これも人力だよ人力!

 こんな感じで、下から上→マストの間の三角帆→最下部の一番大きな帆を開いて、総帆展帆完了。
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 締めくくりは国際信号旗を掲揚する「満船飾(まんせんしょく)」。
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 ここまで約1時間。
 やっぱり帆を広げてこその帆船よね。
 青空だともっと映えるんだけど。



 日本丸は、1930年に建造された練習用帆船。
 54年間活躍し、1万人以上の実習生を育て、現在は重要文化財としてみなとみらいのランドマークタワー前に係留されている。
 後ろのほうは、こんな感じ。
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 マストが三本以上の帆船のうち、最後尾に縦帆があるものをバークと呼び、日本丸は四墻バーク型とカテゴライズされる。(すべてのマストが横帆のものは、シップ)
 メインマスト(長い三本のうち真ん中のやつ)の高さは、水面から46メートルだとか。
 ビルで言えば、15階建てくらい?
 揺れる外洋であそこに上る船員さんはすごいわ〜。

 船のあるドック自体も重要文化財なんだとか。
 さすが「港」で食べてるだけあるな、横浜。



 以前読んだ「武揚記」のなかに、榎本武明らが長崎で帆船操縦の訓練をする描写があった。
 あたり前だが天候や波の状態などによって帆の向きや広げ方を変えるわけで、百人からの船員が指示されたとおりに動けなければ、帆船を動かすことはできない。
 嵐の前に迅速に帆を畳めなければ、船は風にあおられ難破してしまうのだ。

 こうして年に何度も帆を広げたり畳んだりするのも(午前中に広げ夕方畳む)、一般市民に親しんでもらう以外に、技術が衰えないようにするという意味もあるのだろう。



 少し離れた大さん橋には、ダイヤモンド・プリンセスが停泊中。
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 大きい・・・。
 こちら 11万5千トン、日本丸の50倍以上。

 日本丸を見た後だと、船というより浮かぶマンション。
 あちらが優雅な貴婦人なら、こちらはジャイアンのママって感じ。
 もちろん、乗り心地は格段に快適だろうけど。

 
 外洋でエンジンを切り、帆が風を受ける音と、舳先が波を切る音だけの世界は、どんなに素敵だろうと想像する。
 そもそも、泳げない時点で「船乗り」という職業には縁がないんだけどね〜


  

☆おまけ☆

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 甲板の一番後ろにある舵輪。
 操舵室というのは前のほうにあるものかと思っていたけど、帆船は帆の動きを見ながら舵を動かすので、後ろにあるのが普通らしい。
 (私の育った街も商港だったので、高校の美術室にはモチーフとして本物の舵輪と碇があった)



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 船尾には、船名とともに「横浜」の文字が。
 何だろう?母港名とか?
 ダイヤモンド・プリンセスのほうは「LONDON」と書いてあった。
 ロンドンって確かにテムズ川は船が走ってるけど、ダイヤモンド・プリンセスが入れるような喫水の深い港があるんだ???
 世の中知らないことだらけだ。







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