満喫!北海道~前編



 この世に天国があるとするならば、夏の北海道は、まさにそんな場所だろう。

DSC_0156-2.JPG
 いつもどよーんとしている千歳も、今日は青空。


 母親の体が不自由になってから二年半、定期的に北海道に行っている。
 姉がちょこちょこ行ってお世話をしてくれているので、私が出向かなくても親は困らないのだが、きょうだいに任せきりなのもどうかと思うし、やっぱり子供としての義務というか、できる時にできる範囲で親孝行しておくべきであろう。

 そんなわけで、私に課せられた仕事は、大掃除。
 父親もけっこう頑張っているのだが、何しろ八十歳をとっくに過ぎているし、母親の要求レベルは高すぎるしで、家の隅々をキレイにするところまではとても手が回らない。

 それと衣類の衣替え。
 実家のあたりでは本格的な夏物は7・8月しか必要ないので、今頃で十分間に合う (汗)

 こまねずみのように二階と一階を往復し、一段落して「さて、お風呂場の掃除をするか」と思ったその時、ピンポーン
 おや、宅急便?

 ドーーーーン
DSC_0159-2.JPG
 ギャー、親戚から大量の山菜が!

 これは「ミズ」(ミにアクセントがある)という山菜で、私の知る限り、青森と秋田でしか食べられていない。

 送られてきた時点ですでに収穫から一日以上経っているので、すぐに下処理する必要があり、すべての予定を後回しにして父と二人で「こしらえ」始める。
 こしらえる、というのは、手で葉を引っ張りながら筋をとり、小指大の長さにポキポキ折っていくこと。

 父親と向かい合って、ひたすらポキポキ。
 日が傾いてきてもポキポキ。
 晩御飯を食べてからもポキポキ。
 二人で作業しても、たっぷり四時間かかった!

 これはどうやって食べるかというと、ざっと茹でた後、大きなタッパーに昆布を敷き、そこにミズをぎゅうぎゅうに詰め込んだら塩水をひたひたに注ぎ、さらに上にも昆布を載せて、平皿などで重しをした上から蓋をはめ、冷蔵庫で一晩寝かせて出来上がり。
 カテゴリーとしては「浅漬け」みたいなものだろうか。

 味?
 これが、ウマいのよ~!
 ミズのシャキシャキした歯ざわり、ほんのり粘り気のあるのどごし、昆布だしの効いた塩味・・・どんぶり一杯でも食べられるくらい。

 去年送られてきたときは、父親一人で作業したので、真夜中までかかったとか。
 「いいときに来てくれた!」と大層ありがたがられた


 一日は、親のためと自分のために「温泉」

DSC_0163-2.JPG
 洞爺湖~。
 湖畔の温泉ホテルは湖水ビュー、遠くには羊蹄山も。

 洞爺湖は、家から下道をちんたら走って一時間。
 子供の頃は毎月のようにピクニックに来ていたほど、なじみの湖である。 


 実家の近くには有名温泉地があり、親は定期的に日帰り温泉に行っていたのだが、母親の発病以来すっかり遠のいていて、「温泉に入りたい」がここしばらくの母親の願いだった。

 体が不自由とはいえ、家のお風呂は一人で入っているので、私と姉がついていれば何とかなるだろう、と出かけてみた次第。

 今どき大きなホテルはどこもバリアフリー。車いすも貸してもらえるし、浴室も介護椅子が置けるタイプの洗い場が4ブースもあるほか手すりも完備、床も滑らない石張り(滑りそうなところはマット)と、至れり尽くせり。

 食事も食べる順番や作法に気を遣う懐石よりも、フォークやスプーンが自由に使えて気楽なビュッフェにしてみたら、これも動きやすい席に案内してもらえた上に、ステーキなどは食べやすい大きさにカットしてくれたり、サービスも昭和の時代とは雲泥の差。
 最近食が細くて痩せ気味だった父親も、「たくさんの種類をちょっとずつ食べられる」ため、結果としていつになくたくさん食べていた。


 恒例の「ロングラン花火」もお部屋から眺められるのはいい。
DSC_0169-2.JPG
 いわゆる花火大会に比べたらかなりショボいけど、それでも大玉、スターマインに水中花火もあるので、満足度は高い。
 これまで何度も見ているが、この日は雲も風もなく、絶好の花火日和であった。

 夜もしっかり温泉に浸かり、久しぶりに親子四人で(弟は仕事のため不参加)枕を並べて寝たのであった。



☆おまけ☆

DSC_0164.JPG

 洞爺・有珠地域は、知る人ぞ知る「世界ジオパーク」。
 そのためこんなあやかり商品も。
 2個で100円は、セブンイレブンで売ってるやつより安いし、大涌谷の黒たまごに比べたら良心的すぎる値段