ニッカ



 山寺駅から快速で一駅戻ると、作並温泉の入り口、作並駅。

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 ここも駅舎横に巨大こけし。
 (こけしも密かにブームらしく、テレビで「こけ女」特集をやっていた)

 作並に来たのは、温泉に入るためではなく、シャトルバスに乗りたかったから。
 どこ行きかというと・・・

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 ニッカウヰスキーの宮城峡蒸留所。
 実は余市の蒸留所も入ったことはないんだけど、ここは立地がいいとかで、一度来てみたかったのだ。



 駅からシャトルバスで10分ほど、静かな木立の中に、赤レンガの建物群が現れる。

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 無造作な樹木の配置が、イギリス風。
 広瀬川と新川にはさまれた三角形の敷地は外界から隔絶されていて、聞こえるのは工場のかすかな唸り音と、風の音だけ。

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 受付で見学の申し込みをし、開始時間までホールの展示物を見ながら予習

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 ニッカ歴代の製品が並ぶ。
 連続テレビ小説を見ていたので、大体のアウトラインはわかるが、実物を見るとちょっと感激。
 そうそう、最初はすぐに販売できる果実酒だったのよね。


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 熟成度に応じたウイスキーの薫りを体験できる仕掛け。
 嗅ぐだけで酔っぱらいそう。
 この器、まめに交換していて、常にフレッシュな薫りを楽しめるようになっていた。


 時間になると、最初に映像を見ながら10分ほどお勉強。
 その後、ガイドさんと外に出て、工場見学。

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 蒸留所を代表する建物、キルン(乾燥塔)。
 ここは発芽した大麦を乾燥させ、モルトを作るところ。
 燻すのに使うピートの香りが、ウイスキー独特のスモーキーさの元になる。

 ちなみに、建物がレンガ作りなのはウイスキーが温度変化を嫌うから、そして景観に配慮し、建設当初から電線は地中化してあったとか。
 元々生えていた木々も、最小限の伐採で済むように設計したため敷地に高低差が残されていることなど、随所に「思想」が感じられる。

 このあと糖化、醗酵を経て、ポットスチルの並ぶ蒸留塔へ。

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 しめ縄が巻いてあるのは、マッサンの実家が造り酒屋だったから、その風習を取り入れたんだとか。
 ここも建物一杯にウイスキーの芳香が漂う。
 見学者の半分くらいは早く試飲がしたくてたまらないといった感じかな。


 最後は樽が貯蔵してあるレンガ作りの貯蔵棟。
 薄暗い倉庫の中は、年代物の樽がずらり。

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 そうだ、この蒸留所は今年で50周年。
 この樽は私と同じ年月を生きてきたのかぁ~。


 ウイスキー作りは気の長い商売だ。
 設備投資にお金がかかるし、作ってすぐに売れるものでもないから、その間の運転資金も必要になる。
 日本人がウイスキーの何たるかを知らなかった時代、スコットランドと同じ風土を求めて余市に蒸留所を建設したのもすごければ、ハイランドに対するローランドが必要だと、ここ宮城に更なる蒸留所を建設した熱意もすごい。
 私がニッカ製品で愛飲しているのはウイスキーではなくシードルなんだけど、これほどのものを残したマッサンにはただただ敬服するしかない。



 さて、お待ちかねの試飲タイム。

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 左から、弘前工場製アップルワイン、ブレンデッドウイスキーのスーパーニッカ、シングルモルトの宮城峡。
 これだけかいっ!という量だけど、単価を考えるとこんなものだろう。

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 飲み方説明図に従い、最初はストレートで。
 スーパーニッカはいわゆる「日本のウイスキー」の味。
 宮城峡は、独特のクセがあり、下戸な私にはきつすぎる。

 ロックにすると、宮城峡は激変。
 幾種類もの香りが立ち上り、味もまろやかさと奥行きが感じられる。
 うん、これはロックがいい。

 アップルワインは甘くて、完全に下戸向け。
 ロックにしてもソーダで割っても楽しめる。
 寝酒用に買って帰ろう。

 ひとり一種類一杯ということになっていたけど、人数分より多いグラスが用意されていたようで、お向かいにいたカップルは三杯くらいずつ飲んでいた・・・おつまみも持参してたし(持ち込み禁止と書いてある)、用意がいいというかちゃっかりしてるというか、そういうことを気にしなくても生きていけるのだな、と小市民の私は思った。



 お昼が早めだったし軽かったので、すきっ腹にウイスキーが「効いた」。
 お土産を色々買いこみ、帰りは最寄りのバス停から路線バスで仙台に戻る。

 蒸留所の敷地外周を歩き(足がもつれぎみ)、広瀬川を渡ってバス停へ。

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 ニッカ橋、とは渡ってきた広瀬川にかかる橋の名前。
 橋の銘版に昭和44年竣工とあったから、蒸留所の建設と同時に作られたようだ。

 バスで一時間ほど走って仙台駅到着。
 駅でお買い物したかったけど、疲労とアルコールで挙動不審なため、黒猫に家に強制送還された
 お酒の強い体に生まれたかったわ~。




☆おまけ☆

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 ニッカのエンブレム。
 ヨーロッパでよくありそうなデザインだけど、両側の獅子のようなのは「狛犬」、中央は戦国武将の「兜」なんだって!
 ニッカおじさんことローリー卿をデザインした人が考えたそうだ。



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