秋の旅 一日目
四連休。
絶好の行楽日和に、家に籠っていられるか!というわけで、県北方面に一泊でお出かけ。
いつもは通らない、県のど真ん中の農村地帯をビューンとドライブ。
宮城県は、東の北上山地と西の奥羽山脈の間に肥沃な平野が広がり、東北有数の穀倉地帯となっている。
黄金色になりつつある水田を眺めながら、「来月は新米が食べられるかな」と楽しい想像をめぐらす。
県北にある大きな沼の一つ、伊豆沼到着。

ここはラムサール条約に登録された、水鳥の聖地。
野鳥の集まる冬季にはたくさんの愛鳥家が訪れるらしい。
ビジターセンターも立派なつくり。

伊豆沼は長辺5キロ、短辺1キロ強の細長い形。
周囲は農地に囲まれていて、バードウォッチングが盛んになる前は、ただの農業用ため池という扱いであったのだろう。

ビジターセンターから見下ろすと、湖面がほとんどハスなどでおおわれているように見える。
夏はここでハスまつりが行われるようだが、今年はコロナで中止だったらしい。
ハスの間を通る遊覧船も出るとか、一度は乗ってみたいな

伊豆沼から真西に進んで、鳴子温泉到着。
ここの温泉名物は「栗だんご」。


駅前の有名なお店に行くが、コロナでイートインはお休み。
テイクアウト用の2個入りを買う。
栗が丸ごと一個入ったみたらし団子で、素朴な感じだが美味しい。
とはいえ買うのにはちょっと苦労した。
鳴子温泉、公共駐車場や足湯があるはずなのだが、道路にそういう標識が見当たらない。
(よーく探せばあったのかもしれないが、少なくとも初めての来訪者にわかりやすいような表示は何もなかった)
メインストリートは古い温泉地のため破滅的に狭く、ちょっと広くなったところに車を停めて、急いでお店に駆け込んだのであった。
以前に行った湯河原もそうであったが、基本的に宿泊者以外は相手にしておらず、通りすがりの車の客が気軽に立ち寄るというシチュエーションはまったく考えられていないのだろう。
北海道のように「車での移動が前提」「田舎ほど道が広い」社会で育つと、人口密集地じゃないのに駐車場がないという状態に非常にストレスを感じる。
鳴子温泉は、バスクリンの「日本の名湯」にもラインナップされているように、東北の有名温泉地。
見たところ、お世辞にも流行っているとはいえない風情で、大型の旅館が立ち並んでいる割には寂れた感が強い。
とはいえ温泉の良し悪しは、いいお湯があってこそ。
鳴子には日本で湧出する泉質11種類のうち、9種類があるんだとか。

宿の温泉は、ほんのり黒灰色の源泉かけ流し。
お湯はけっこう熱め。
東北は、総じて大浴場の温度が高いようだ。
展望風呂からは陸羽東線が見下ろせて、テツにはたまらないって感じ?

ご飯はあまり垢抜け感のないラインナップ、中居さんも勤続ウン十周年って感じで年配の人が多く、微妙なサービスだったけど(感じは悪くない)、美味しかったからいいか。

夏の疲れを(どこで疲れた?)温泉で癒して、食べて寝る、ああ幸せ

☆おまけ☆

宿の入り口にあった、タブレット型体温測定器。
あまり外出しないので、こういうので検温したのは初めて。
面白くて何度もやっていたら、フロントから人が飛んできた
