2007年スイス旅行記その8~ツェルマットへ

朝目覚めてもまだ外は雨だった。滞在したのはちょうどいい時だったみたいだ。

ホテルをチェックアウトして、駅に向かう。ツェルマットへ荷物を託送したあと、時間があったので、窓口で三日後の氷河急行の切符が取れるかどうか聞いてみる。発音に自信がないので、日付や時間を書いた紙を渡して説明すると、窓口の若者はあきらかにめんどくさそうな対応だ。他の人に頼めばよかったな・・・と思いながら待っていると、切符は取れるが食事は付けられないとのこと。どうして?と聞いても、とにかくだめなんだ、の一点張りで、要領を得ない。席は確保できたから、またツェルマットの駅で聞いてみようと思い列車に乗り込む。

今日は、憧れの湖船に乗ろうとずいぶん時刻表を検討したが、ツェルマットまでの行程を考えると、朝食を抜かない限り湖船の全区間に乗るのは難しく、湖を半分行った所にあるシュピーツまで電車で行くことにした。シュピーツは、湖畔のすり鉢状の斜面に街がある、小諸のような地形。駅のあるところは国道18号線、懐古園が船着場という感じだ。船のウェブサイトには駅から徒歩15分とあったが、ホームに降り立つと湖ははるか下である。乗り継ぎには30分くらいしかないので、あわてて降りていく。ほとんど駆け足のように下って15分はたっぷりかかった。
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湖船は地元の人と観光客が半々くらいで、曇り空のせいもあるのかかなり空いていた。シュピーツからトゥーンまで、数箇所に寄港しながら約一時間の船旅。結果からいうと、湖船を選んだのは大成功!ゆっくり両岸の景色を眺められ、揺れもせず、お茶も食事もできる。湖のほとりには古城や瀟洒な館が点在し、アルプスとはまた違う歴史ある景観が楽しめる。

シュピーツを出発すると、街の背後にピラミッド型の大きな山が現れる。ニーセン、標高2362メートル。水面が560メートルくらいなので、湖から2000メートル級の山が聳え立つ計算だ。

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デッキで写真を撮っていると、長いストールを靡かせた東洋人の若い女性が来て、「コリアンか?」と訊かれる。彼女はハングルのガイドブックを手にしていたので、韓国人に違いない。ううん、日本だよ。そうか、一人旅?・・・というおきまりの会話のあと、写真を撮ってあげる。へそ出しスタイルの彼女は、出来映えをしっかりモニターを確認し、ごめん、もう一枚!とズボンを上げてへその出具合を直す。二枚目は満足の出来だったようで、笑顔で去って行った。若いというのは微笑ましい。

トゥーンの船着場は、湖から川に入って1キロほど進んだ所。驚くなかれ、船着場の目の前が駅のホームだ。予定の電車まで1時間あるので、案内所で市街地図を貰い、お昼ごはんを調達しがてら街を散策する。駅前は近代的だが、川を渡ると絵本のような可愛い町並みが続く。高台にはお城もあり、ぶらぶらするのにもってこいの街である。この街を流れる川にも、カペル橋のような木造の橋がある。雨と雪解けで水量が多く、木橋は押し流されそうなほどだ。途中、大きい本屋があったので入ってみると、ここにはスイス全土の地形図が揃っていたので、これから観光予定の地区の分をまとめて買う。

駅に戻り、12:27の特急でブリークに向かうが、一等車は相も変わらずほぼ無人。一等の車両はどれも片側ひとり、反対側ふたり席の一列三人で、日本でいえば特急のグリーン車のレイアウト。座席の間隔も広く、席そのものも二等よりかなり立派である。ヨーロッパだけに、私のような庶民が乗るべきものではないのだろうが、相席で気を使う心配がないのは本当に楽だ。
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途中からまた雨が強く降り出す。ツェルマットも雨だといやだな。
だんだん谷が迫ってきた、と思っていると電車はぐるっと半円形の弧を描いてトンネルに突入。当然、出たところの景色は逆向き。またすぐトンネルで、出たかと思うと今度は元の向きになっている!ループトンネルだったらしいが、まったくわからず。一気に高度を上げたらしく、あっという間に高い所を走っている。次から次へと移り変わる景色、楽しくてしょうがない。トンネルを出たところで、峠の手前の街、カンデルシュテーク到着。

この先の峠は、車道がないので車をカートレインに乗せて移動させる。近くの線路には、たくさんの車を載せた貨車がスタンバイしている。車は運転手が乗ったままで運ぶようだ(日本じゃ安全管理がどうのこうので全員下ろされそうだけど)。多分エンジンは切らないといけないだろうが、寒い時期はどうするのかな?

これから州境の長いトンネル。しつこく雨は降り続くが、さて、トンネルの向こうのお天気は。

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