遡上2015

 暑いのが苦手な私にとって、秋は待望の季節。
 美味しい食べ物がそれこそ食べきれないほどあるし、外歩きしても虫が少ないし、日焼けもしない。いいわぁ。
 
 今週も、ガスパールでドライブ。
 針路は南。去年大雨で大変なことになった国道453号で、支笏湖へ。道路は直してあったけど、周辺はいまだに荒れたままで、いかに激しい土石流だったか想像できる。

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樽前山と風不死岳



 お天気は雨交じりでパッとせず、風景はいまいち。
 支笏湖から、千歳川沿いに下って、烏柵舞のさけますふ化場に到着。
 ふ化場敷地内を流れる千歳川をのぞき込んでみるけど、予想に反し鮭はほとんどいない。最盛期と思ったのに、拍子抜け。展示館を覗いてみる。

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来館者は向かって左側からくるので、プレートもそっち向き



 展示館の中は、水槽がたくさんしつらえてあって、さけますの幼魚がたくさんいる。

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おいしそう かわいい



 烏柵舞(うさくまい)は、以前読んだ本に「北海道で最初にさけますふ化場が建設された場所」として書かれていた。当時は「鮭が生まれた川に帰ってくる」というのを信じない人が多く、「毎年黙っていても鮭は上ってくるのになぜお金をかけてふ化事業をする必要があるのか」とバカにされたらしい。
 その後の乱獲と水質汚染により、都市近郊の川では鮭の遡上などまったく見られなくなったが、1979年に豊平川で「カムバックサーモン」キャンペーンが始まるに及んで、ようやくふ化事業が脚光を浴びる。子供たちが稚魚を放流する光景は、テレビですっかりおなじみ。
 平成の現在では、ふ化事業によらない、自然産卵の鮭を増やそうと、新たな動きが始まっているらしい。

 
 お昼はそこから少し下流の「MEON(ミオン)農苑」で。

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 入口は、なんというか、廃墟風・・・。
 建物を通り抜けると、ゆるい感じのガーデンが広がっている。
 
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 この池は周囲より一段低くなっていて、砂利敷きの底から水が湧いている。水を注いでいるけど、もともと湧き水があったところを造作して池にしたのかな。

 ここのカフェのウリは「フラムクーヘン」というピザのようなガレットのようなアルザスの郷土料理。
 私は「採れたて野菜とスモークサーモン」、黒猫は「玉ねぎとベーコン」をチョイス。

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 野菜が濃い味で美味しい。
 デザート盛り合わせも可愛らしくて、満腹満腹。


 さらに下流に移動。
 千歳川と内別(ないべつ)川の合流地点にある、名水ふれあい公園到着。

 
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 内別川は河岸に遊歩道があって、「川の上」を歩ける。所々にあるバイカモの群落が流れに揺られていい感じ。
 しかし、やっぱり鮭はいない。下流のインディアン水車で捕っちゃったのかな。

 この川の上流一帯は台地の下から大量に湧き水が出ていて、「名水百選」にも選ばれている。
 帰ってから調べたところによると、内別川の両岸には「ウサクマイ遺跡」というのがあり、縄文~擦文時代の集落跡が発掘されているらしい。
 アイヌの人たちと同じように、彼らも鮭を重要な食料にしていたはずだから、鮭の遡上する川ときれいな飲料水の得られるこの地は住みやすかったのだろう。千歳川は重要な交通路でもあったろうし。
 ちなみにさっき寄ったMEON農園も、遺跡の範囲内。あの池の湧水は、千年前の人々も使っていたのかもしれない。


★おまけ★

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ふ化場の展示館にあった実物大、実重量の鮭。けっこう重い。



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ふ化中の卵。いくら丼何人分?